簿記3級の初心者に最もおすすめのテキストは「パブロフ流でみんな合格」です。理由は著者本人のブログで質問ができるためです。独学で一番躓くのは、分からないところを自分で調べないといけない点だと思います。しかし、パブロフ簿記はそういった悩みが解決できます。
他にも無料のも含めて、おすすめのテキストがあります。この記事では、私の簿記3級を独学で合格した経験談、失敗談を含めて書いていきます。
簿記3級に必要なものはテキストと問題集のみ
簿記3級を勉強する際に必要なものはテキストと、そのテキストと同シリーズの問題集のみです。予想問題集は余裕があれば使用しましょう。実際、私は予想問題集は使用しませんでした。
過去問も必要ありません。理由は日商簿記は大幅に改定されたためです。コロナ禍の影響で日商簿記試験に大きな変更があり、現行の試験には対応できないからです。試験時間が半分になり、5問構成から3問構成になりました。
さらに2021年6月に行われた158回から簿記2級、3級の試験問題を公表しなくなりました。
本日実施いたしました第158回日商簿記検定試験1級の問題を公開いたします。
(引用:第158回簿記検定試験を受験された皆様へ)
(2級・3級につきましては、掲載いたしません。)
このような大幅な改正があり、すでに公開されている158回以前の過去問では対応できなくなりました。これは公認会計士のよせだあつこ先生も同じことを言及しています。
簿記3級は2019年に試験範囲の大幅な改正がなされ、過去問と試験範囲が変わってしまっています。
したがって現在は、テキストでの学習を終えた後は問題集で学習するのが最善の学習方法ではないかと思います。問題集も、単元ごとに学習することも必要ですし、2時間問題を解くことも必要です。2時間問題が入っていない問題集をお使いの場合は、予想問題など、2時間問題を購入するなどして学習することをオススメします。
パブロフ簿記から引用
もちろん、他に電卓も必要ですが、家にある電卓で充分です。しかし、使用できない電卓もあるため、注意してください。
計算器具(そろばん、電卓。どちらかを1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。
商工会議所から引用
・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)
初心者におすすめ、簿記3級のテキスト、問題集
パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級テキスト&問題集
「パブロフ流」は公認会計士として大手監査法人での経験がある、よせだあつこさんという方が書いた本です。よく、他のブログではTACのテキストをおすすめしていますが、私はパブロフ流のほうが分かりやすいと思いました。また、Twitterでの評判も、こちらのほうが高いように思います。
質問ができるため、独学でも困らない
パブロフ流の最も大きな特徴は、著者のブログでテキスト、問題集の内容を質問できることです。独学者は分からないことは自己解決しなければいけません。
簿記は数字を使った仕訳をするため、インターネットでの検索が難しく、分からない問題がヒットするとは限りません。そのため、著者に質問できる点は非常に魅力的だと思います。
ただし、パブロフ流のテキストと問題集の内容のみ質問できる点と、時期によっては返答まで一か月間は要する可能性があることです。
ここ最近のよせだあつこ先生は多忙で、なかなか読者の質問に答えられてない様子を見受けられます。そのため、もし、万全な質問サポートを求めるならば、資格の大原に通学されるのが一番かと思います。
解き方にこだわった解説
パブロフ流テキストはTAC出版の滝澤ななみ先生の本より解法を中心に解説してくださります。簿記3級のメインは仕訳ですが、仕訳をどのような思考過程で解けばいいのかを文章に記述しています。簿記が得意な人の考え方を自然と見つけることができます。
さらに、練習問題は全てyoutubeの解説がつきます。もちろん、無料です。動画は毎年改定されるため、安心できます。練習問題は本試験レベルです。
さらに、問題集には下書きを全て掲載しています。簿記3級はメモをしながら、解く必要があるのですが、どのように下書きを書けばいいのか記載されてる問題集はほかにはありません。パブロフ流でミスなく如何に効率的に解くかを学ぶことができます。
4コマ漫画で取引のイメージがつかめる
簿記3級を理解する際に大事なのが、取引の流れを掴むことです。パブロフ流テキストはかわいい犬を主人公にした、4コマ漫画で解説してくださります。活字だらけの本を読むのが苦手という方におすすめです。
実際の操作に近いネット試験を体験できる
簿記3級は紙の試験のほかに、ネット試験も受験できます。パブロフ流のネット試験模試は実際のネット試験に操作の感覚が近いと評判です。TAC出版のネット試験模試もありますが、多少違うとの口コミもありました。
TAC出版 みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級
簿記の教科書は大手資格予備校のTACから出版されてる、滝澤ななみ先生執筆の本です。
フルカラーで図解が豊富な参考書
今では競合テキストもフルカラーにしてますが、元祖フルカラーは簿記の教科書です。板書で一目で重要ポイントが分かるように設計されています。図解やイラストも豊富で飽きさせません。
しかし、今はパブロフ流簿記もフルカラーになっています。そのため、そこまで、簿記の教科書を選ぶ必要性はないように思えます。
簿記の教科書に準ずるDVDがある
簿記の教科書の講義DVDが別売りで発売されてます。TAC人気講師の可児友子先生の講義が10時間受講できます。
しかし、現在は無料で講義されてるユーチューバーが多く、わざわざDVDを購入する必要性はないかもしれません。プロの講師から教わりたい場合は、cpa会計学院に資料請求をすれば、簿記3級の講義を無料で視聴することも可能です。
基本問題を掲載
簿記の教科書の各章末には基本問題を掲載されています。本試験レベルには及ばないもの、知識の定着には役立ちます。本試験レベルの問題は同シリーズの簿記の問題集で演習する必要があります。
TAC公式サイトなら送料無料かつ10%オフです。
➡TAC出版公式サイトはこちらスッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級
スッキリわかるは、簿記の教科書と同著者の滝澤ななみ先生が書いた本です。実際に私が使用したテキストです。
売り上げナンバーワンの実績
スッキリわかるは長い期間売り上げナンバーワンのテキストです。ライバルと同じテキストを使用することは、いい意味で無難と言えるでしょう。
売り上げの実績がある分、簿記3級の改正点などには敏感でしょう。出版社が大手のTACというのもあり、最も信頼ができるテキストと言えるでしょう。
文章量は少なく、スッキリわかる
同著者の簿記の教科書と比較すると、文章量は抑えられています。簡潔な説明で重要ポイントが分かりやすいです。
もちろん、図解やイラストも多く、直感的にも理解できます。文章での解説も重視したい場合は簿記の教科書もおすすめですが、試験まで残り少ない方はスッキリわかるがおすすめです。
後半部分は分かりにくいと口コミが
後半部分の仕訳以外(伝票など)は分かりにくいといった口コミがあります。実際に私も利用しましたが、多少雑な印象を受けました。しかし、理解できないというまではなかったです。
これだけでは合格できない
スッキリわかるはテキストと問題集一体型をウリにしています。しかし、問題部分は基本的なもので、演習量も多くありません。そのため、別途問題集を購入する必要があることは念頭に置いてください。
TAC出版の合格テキストは独学にはおすすめしない
他サイトではTAC出版の合格テキストをおすすめしてる記事が拝見されます。結論から申し上げますと、初心者の方で独学で勉強したい方にはおすすめしません。
私も簿記3級を独学する際は最初に合格テキストを使用しました。しかし、実際に読んでみると、まったく理解できませんでした。
このテキストはTACの講義で使用されているテキストで、独学には向いていません。合格に必要のない情報も多数あり、講義でも全て扱わないほどです。初心者が重要論点のみを取捨選択することはできないと思います。
将来、公認会計士、税理士を目指す方にも、不必要だと思います。もし、公認会計士の受験を検討されてる方はcpa会計学院に資料請求しましょう。簿記3級相当のテキスト、問題集、講義が無料で手に入ります。
簿記3級のテキストは中古のテキストではダメ
簿記3級の参考書は中古で購入してはダメです。日商簿記試験は試験範囲の改訂が頻繁に行われます。
最新情報は日商簿記公式サイトを参照してください。
そのため、古いテキストでは現行の日商簿記試験に対応できません。さらに、まだ対応できないだけならマシです。簿記は会計基準というのもあるのですが、この会計基準も改正されることがあります。
そのため、中古のテキストでは現行の会計基準に対応してない場合があり、無駄な古い知識を身に着ける危険性もあります。確かに、中古のテキストと問題集は安いですが、毎年新品を購入しましょう。
もし、安く簿記3級を勉強したい場合はcpa会計学院に資料請求しましょう。無料で簿記3級相当のテキスト、問題集とさらに講義も手に入ります。
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