私は精神障害者で、簿記2級勉強時はひきこもりでした。(現在は通信大学に通ってる)
そんな、私でも簿記2級に独学合格できたため、合格体験記を記事にしました。
この記事では以下のことを書いてます。
- 簿記2級の勉強時間
- 使ったテキスト
- 簿記2級に一度落ちた原因、再受験で合格した理由
- 具体的な簿記2級の勉強手順
- 独学で苦労した点
- 今、私がゼロから簿記2級を勉強するなら
なお、本記事は簿記3級を勉強した経験がある人に向けて書いてます。
簿記3級の合格体験記は以下の記事で。
簿記2級の独学合格までの勉強時間、1日の勉強時間、勉強期間
簿記2級の合格までの勉強時間は250時間と言われてます。
私はだいたい150時間くらいでした。
1日30時間勉強して九か月ほどかかりました。
ちなみに、一度落ちてますw
商業簿記と工業簿記のテキスト2冊で70時間くらい
過去問で80時間くらい使いました。
一日単位の勉強時間が短いのは独学なのでモチベーション維持が困難だったからです。
簿記2級の独学に使ったテキストは3冊です。
私が使った参考は以下の通りです。
- みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記
- みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記
- 合格するための過去問題集 日商簿記2級(現 合格するための本試験問題集)
の3冊を使いました。
簿記の教科書を選んだ理由
簿記の教科書を選んだ理由は3級を勉強したときに使っていたスッキリわかるという参考書で合格したため、同じ著者の簿記の教科書にしました。
2級でもスッキリわかるシリーズは出版されてるのですが、簿記の教科書のほうがフルカラーでポイントが板書のため一目で分かりやすかったためこちらにしました。
TACの過去問を選んだ理由は簿記の教科書と同じ出版社だったためという適当な理由です。
簿記の教科書の感想
簿記の教科書は率直に言って最高でした。3級の時に使っていたスッキリわかるより見た目がスッキリしていたのと、フルカラーのためやる気になりました。
また、フルカラーのほうが記憶に定着しやすかったです。
簿記の教科書の巻末に別冊で仕訳集があるのですが、この仕訳集を繰り返し解くことで簿記2級の基礎がインプットできます。
残念な点をあえてあげるとボックス図とシュラッター図の作り方が丸暗記っぽくて残念でした。
簿記の問題集もありましたが、簿記の教科書の類題って感じでいまいちやる気が起きなかったのと過去問をやったほうが実践力がつくと思ったのでやりませんでした。
TAC出版過去問の感想
過去問は無難でしたね。よく言えば硬派悪く言えば特徴がなかったです。
この過去問は二部構成になってます。
第一部TAC式 出題別攻略テクニック編
第二部 出題回数別過去問題編
二部は普通の過去問ですが、一部は今までのインプットで学んだ内容の総復習的な内容でめちゃくちゃよかったです。
過去問は各問題にABCと難易度を記されてました。
Aが一番簡単で、Cが一番難しいです。
一周目はA論点はほとんど解けて、B論点は30%ほど解けて、C論点はまったく解けませんでした。
私が簿記2級に落ちた原因、再受験で合格した理由
私は一度簿記2級に落ちているのですが、落ちた原因はアウトプット不足だと思いました。
簿記の教科書の例題レベルは解いていたのですが、過去問はあまり解いてませんでした。
次回の試験に向けてTACの過去問を集中的にやった結果、合格を勝ち取ることができました。
もし、50点以上で不合格だった場合はアウトプット不足かもしれません。
その場合は過去問や問題集などをやるといいと思います。
具体的な簿記2級の独学の手順
具体的な簿記2級の勉強手順を紹介していきます。
この方法を真似るだけで合格することができるため、ぜひ参考にしてください。
- 簿記の教科書をとりあえず一周読んで概要を掴む
- 簿記の教科書を1章読んで章末の例題だけを解く
- ついに過去問を解く
STEP1 簿記の教科書をとりあえず一周読んで概要を掴む
2級は試験範囲が3級の倍になるため全体像を掴むために一周読みました。
家だと怠けるので電車の中で一気に読みました。だいたい1冊3時間くらいでした。
これがとても効きました。一周読むことでゴール地点が把握できとてもよかったです。
STEP2 簿記の教科書を1章読んで章末の例題だけを解く
簿記の教科書を1章読むごとに章末の例題だけを解きました。
なぜ例題だけかというとインプットの時点では回す問題は少ないほうがいいと考えたからです。
簿記の問題集もありますが、まずは簿記の教科書の例題だけで充分です。
この例題が中々良問揃いなのでとても力になりました。
アウトプットは過去問でやりましょう。
具体的な勉強方法は解けた問題は〇を、解けなかった問題は×、微妙な問題は△をつけ、仕分け作
業をして、次からは×と△の問題だけ解きました。
解答用紙は公式ページでダウンロードできるので、繰り返し解きましょう。
〇の問題は二度と解かないわけではなく、時間をおいて再度解きなおしました。
再度解いてみると意外と忘れてる論点がありました。一定期間熟成期間をおくことで記憶に定着しやすくなりました。
STEP3ついに過去問を解く
合格するための過去問題集の第一部を解きSTEP2の抜けがないか確認作業しました。
簿記の教科書の例題とは違う出され方をすると、できない論点がありとても勉強になりました。
まず、第一部を全部解けるようになってから第二部に進みました。
本書第二部の過去問を解きましたが最初のほうは合格点に到達しませんでした。
過去問も簿記の教科書と同じように〇△×に仕分け作業して、△×の問題は何回も解きました。
しかし、繰り返し解くのはAB論点のみで、C論点に関しては合否に関係ないので、繰り返し解きませんでした。
この本は12回分の過去問があるのですが、最初の6回ほどは合格点に到達しませんでしたが、後半6回ほどは合格点に達しました。
着実に力がついてるのが自信になりました。
なお、一度日商簿記2級試験に不合格だったんですが、このSTEP3の過去問演習を適当にやってたのが原因でした。
過去問をやって炙り出された苦手な論点、過去問で対策できない新論点は簿記の問題集をやるのを勧めます。
簿記2級を独学するうえで苦労した点 失敗した点
簿記2級を独学するうえで苦労した点と失敗した点を教えます。
事前に失敗した点を把握することで、効率よく勉強できます。
- モチベーション維持
- 工業簿記は苦労しなかった
- 電卓の使い方を知らなかった
一番苦労したのはモチベーション維持
なにより苦労した点はモチベーション維持です。
総勉強時間が150時間なのに対して勉強期間が九か月なのは、やる気が起きなかったからです。
正直毎日勉強すれば二か月くらいで合格してたかもしれません。
対策としては毎日30分でもいいから勉強しましょう。短時間なら取り組みやすいし、やってみると意外と面白くなって二時間くらい勉強しちゃうかもしれません。
工業簿記は苦労しなかった
2級で苦労すると言われる工業簿記ですが、僕は意外と苦労しませんでした。
商業簿記より工業簿記の参考書のほうが3分の2くらいの厚さで比較的薄いのでメンタル的にも楽でした。
また、工業簿記は理系よりと言われますが、僕は小学校、中学校と数学が得意だったので、向いてたのかもしれません。
電卓の使い方を最初に身に着けてなかった
まず最初に電卓の使い方を身に着けるべきだったと思いました。
なぜなら、電卓には便利な機能がたくさんあり、これらを習得することで電卓を叩く時間が大幅に減るからです。特にメモリー機能を知った時は感動しました。
また、自分にあった電卓を選んでおくのも大切だと思いました。
私は実家にあった古い電卓でしたが、今は簿記1級の勉強をしてることもあり買い替えてます。
今、ゼロから簿記2級を勉強するならこのやり方で
私が今、ゼロから勉強するなら通信講座を使いますね。
通学講座より低額で、質問サービスが充実してるからです。
また独学の場合は孤独になりがちで、モチベーション維持が困難でしたが、通信講座に通うことでモチベーションが維持されるかと思います。
特に近年の簿記2級は私が受験したときと比べて格段に難易度が高くなってます。
公認会計士受験生も悩ませる、税効果会計と連結会計が試験範囲になります。
さらに、簿記3級にはなかった工業簿記も勉強しなければいけません。
工業簿記は商業簿記よりも理解が大事になってきますので、講義を受けて、質問ができる環境にあったほうがいいでしょう。